ヌメア・ビーチのシャワー(ニューカレドニア)
明日がガールフレンドの17歳の誕生日とあって、何か喜んでもらえるようなプレゼントをしたいと思った少年が、考えあぐねて母親に尋ねてみました。
「ママ、明日がママの17歳の誕生日だったら、何が欲しい?」
すると母親は、夢見るような遠い目をしてこう答えました。
「何もいらない!」
小説、旅行記、ノンフィクションなど、電子出版
を目指す活動を中心とした身辺雑記
明日がガールフレンドの17歳の誕生日とあって、何か喜んでもらえるようなプレゼントをしたいと思った少年が、考えあぐねて母親に尋ねてみました。
「ママ、明日がママの17歳の誕生日だったら、何が欲しい?」
すると母親は、夢見るような遠い目をしてこう答えました。
「何もいらない!」
5月も終わりに近づきましたが、鳩山首相が自らに課した普天間基地移設への具体的な日米合意は暗礁に乗り上げつつあります。「国外、最低でも県外」と言い続けて8ヶ月間も右往左往してきた結果が、06年に日米両政府が14年を目途にキャンプ・シュワブ沖にV字形の滑走路を建設するといういわゆる現行案に戻したいというのですから、散々期待を煽られてきた沖縄県民が激怒しているのも無理はありません。
そもそも現行案は14年にわたって日米間で様々な討議を重ねてようやく結論に達したもので、地元の沖縄県知事、名護市長の同意も取り付け、あとは工事の着工を待つばかりの段階に至っていたものです。
ところが昨年9月に政権交代が実現すると、突然鳩山首相が現行案の見直しを宣言したのには驚きました。
素人が考えても、こうした長い外交交渉を経てようやく決着した問題を見直そうとするならば、まずは水面下で非公式の折衝を行い、見直す余地があるという感触が得られた上で相手の条件を聞き、日本にとって受け入れられるかどうかを検討してから、公式に発表するという手順を踏むのが当然でしょう。
しかし今になってはっきりしてきたのは、鳩山首相は海外、国内の誰とも調整を取らずに、ただの思いつきで「国外、少なくても県外」とぶち上げたということです。しかも驚いたことには、この鳩山発言を受けた岡田外相と北沢防衛大臣がそれぞれ独自の見解をぶち上げたではありませんか。
会社でいえば、社長、専務、常務がそれぞれにまったく異なる会社方針を記者発表したようなもので、まともな組織としてはとても考えられないことでしょう。
各大臣が閣内で異なる意見をぶつけ合うのは結構ですが、外に向かっては一枚板でなければ国民に対して何の説得力もなくなってしまいます。鳩山首相以下の閣僚達も、政権与党としての心構えがまったくできていないというのは驚くべきことです。
鳩山さんのくるくる代わる発言といい、自分の言葉を守れないことに関する責任感の欠如といい、この人は単なる金持ちのお坊ちゃんで、言いさえすれば誰かがやってくれると信じているに違いありません。
小沢幹事長といい鳩山首相といい、政治資金の問題についての説明から逃げまくっている姿勢には、ほとほと愛想が尽きました。民主党の内部からも、7月の参院選では現有の53議席から20議席減という厳しい予想が出ているそうですが、国民を馬鹿にしてきたつけは、きちんと払ってもらいたいものですね。